【攻玉社中学校】数学ⅠAへの早期突入。「Focus Gold」と「論理力」で乗り切る
2026/4/1
品川区にある男子進学校、攻玉社。 近年、数学のカリキュラムはさらに深化しており、中高一貫校の中でも「やや早め」のペースで高校内容へと突入しています。
現在、新中学3年生の指導を通じて見えてきた、攻玉社の「今」の数学対策についてお伝えします。
1. 中2の終わりに、すでに「数学ⅠA」の世界へ
攻玉社では、中学2年生の終わりには数学Ⅰの「2次関数」や数学Aの「集合と命題」といった高校内容が始まっています。「確率」などは既習事項として、春休みの宿題に当然のように組み込まれているのが現状です。
特筆すべきは、副教材として『Focus Gold(フォーカス・ゴールド)』が採用されている点です。以前のカリキュラムをご存知の方からすると驚きかもしれませんが、学校側が「早い段階から大学受験レベルの難問に触れさせたい」という強い意志を持っている証拠と言えるでしょう。
2. 定期試験の傾向:難問よりも「基本」と「記述」
これだけ難しい問題集を配られていると、「テストもさぞかし難解なのでは?」と身構えてしまいますが、定期試験の構成は比較的オーソドックスです。
基本の徹底: 教科書レベルの基本問題が確実に解ければ、6割(60点)以上は堅実に確保できる構成です。
記述の厳密さ: 絶対値の場合分けや命題の証明など、途中式や論理構成を厳しくチェックされます。計算が合っていても、記述が不十分だと容赦なく減点されるため、日頃から「書く訓練」が必要です。
3. 「論理の理解」を問うユニークな出題
年度や先生によって異なりますが、単に数式を解かせるだけでなく、論理の本質を問う問題が出されることがあります。 例えば、「二兎を追う者は一兎をも得ず」という格言の対偶を述べよ、といった出題。これは、公式の暗記ではなく、「命題・逆・裏・対偶」という論理構造を本当に理解しているかを問う、非常に本質的な問題です。
4. 最後に
攻玉社の数学攻略に、近道はありません。 まずは『Focus Gold』の難問に溺れる前に、教科書にあるような基本問題を「完璧に、かつ論理的に説明できる」状態にすること。
高い壁に見える高校数学も、土台さえしっかりしていれば必ず登り切れます。 新学期に向けて、まずは自分の記述に「なぜそうなるのか」という根拠を持たせる練習から始めてみてください。その小さな積み重ねが、大きな得点差となって現れるはずです。